2003.9.6 公開保育の風景

人は手と手をふれあって肌のぬくもりにふれ、
目と目を見つめあってうなずきあい、
ことばをかわしあっておたがいにわかりあい、
はじめて心がかよいあうものです。わらべ唄には、
心を伝える方法がぎっしりつまっています。
楽器はなくとも、CDはなくとも、
おかあさん・おとうさんのはずむ声があればいい。
子どもはまねるのが得意です。
大人をまねて大きくなっていきます。
私たちは、なにをまねさせるのか・・・それが今、
問われているのではないでしょうか。

「8歳までは1対1で目をあわせる」・・・
この年令の子どもたちがどんなに1対1の
距離で目をみつめられることを欲して
いるのかを身にしみて感じています。
目をあわせることができない。「内面の
つらい」子どもも増えています。
でも、毎日、同じ大人が同じ遊びを子どもとし、
「明日もきっとやろうね」と繰り返す。この伝承の
やり方が、子どもたちを救い、人と人との関係を育て、
生きる力を子どもに与えていくのだと思います。・・・
  「人を育てる唄」阿部ヤエ エーデル出版社より

本来、子どものあそびは、腕とか足とかという
ようにからだを部分部分に分断せず、
また、鍛えたりたくましくなったりすることを
目的とはしません。
あるがままのからだを受け入れ、
生きている喜びを感じあい、
分かちあうのがあそびです。
「時代の歪みを、からだでもろに受けとめている
子どもたち。自分の傷や歪みを無自覚なまま、
子どもにむけて発散してしまうおとなたち。
子どもたちがしなやかなからだを取りもどし、
大人たちが自分をしばっているよろいをゆるめて
ホッとできる場や体験が、今、切実に
求められています。
もしも大人たちがからだと心をゆるめ、
感性をひらいてゆくならば、子どもたちの
からだが訴えている叫びにも敏感になり、
子どもたちのつらさがみえてくるはずです。
大人が子どものからだに寄り添い、
耳をすませ、ともに動き、いっしょに
楽になっていくこと・・・。
 「からだでおはなし」松井洋子 太郎次郎社より

☆ひとり ころがり ☆ふたり ころがり

☆輪になって”コンニチワァ〜首を大きくまわしましょう〜
しゃがんで立ってみよう〜からだをゆらして声をだしてみよう

各新聞社のお知らせ欄への掲載、スーパーなどへのチラシ貼付、ネット上でのお知らせ掲載など
みなさん、情報提供に快く協力していただき、本当にありがとうございました。
当園の今年度初の公開保育、無事終えることができました。
子どもも大人も汗かきかき、ふんわり不思議で気持ちのよいものもありましたね。
むづかしく、考えてしまいがちな子どもとの関係も一緒に汗をかき、からだを動かして、こころを
すっきりさせて帰っていくことができました。
どうぞ、また風の子に遊びに来てください。次回は11月1日に実施予定です。内容は乞うご期待!