「稲葉三千男を語る会」
                

ご案内

謹啓

 春のきざしを感じとろうと、いつもより五感をはたらかせている自分に気づくこのごろでございますが、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、稲葉三千男逝きて早や1年半余。晩節を自治体首長の職に賭けたせいもあって、わたくしどもからしますと、彼のごく限られた一面で彼が葬送されましたことに、少なからず悔いが残り、どうにかして学問・文芸の徒稲葉三千男の全人間的個性をホンネで語りあう機会をもちたいと考えてまいりました。昨秋以来、わたくしども何回となくあい集い協議を重ねました結果、桜の咲く季節、下記要領にて「語る会」を開催することにいたしました。彼について語りに語ることが、稲葉三千男の鎮魂にもっともふさわしいとい考えた次第であります。
 つきましてはご多用中とは存じますが、是非「語る会」にご出席たまわりたく、ご案内かたがたお願い申し上げます。なお、付け加えますと、今回の「語る会」は40人から50人ほどのご出席者を想定した、比較的ちいさめの会合であります。春宵一刻、会場の庭に咲く桜を愛でながらゆっくりとお楽しみいただければ幸いに存じます。
 会の趣旨は以上のとおりでございますが、会の内容は二部に分かれます(部屋も変わります)。第一部は詩の作者・研究者、大学教師、コラムニスト・批評家、労働組合運動家、歌い手、そして学術研究者などなどの側面から稲葉三千男という人間の多面体をエピソード豊かに語りつくしていただきます。第二部は懇親と食事ですが、ささやかな仕掛けをいくつか用意いたしております。おそらくこの「語る会」は稲葉三千男の生涯の全容を俯瞰する貴重な機会となるのではないかと存じます。なにはさておいても「語る会」にご来駕たまわりますよう、重ねてお願い申しあげる次第でございます。

敬具

発起人

            竹内郁郎(代表) 中江利忠
            後藤和彦     岸田 功
            千田顕史     松本 恭輔
            野崎 茂     林 利隆

終了しました。(04/3/30)

参考

『マスコミの総合理論』