2011年10月28日発売  

創風社編集部編

 震災の石巻 ―― そこから
―― 市民たちの記録

発売中

46判並製 178頁 本体1000円

ISBN978-488352-189-0 

日本図書館協会選定図書に選ばれました。(11/12/8)
石巻河北、東京新聞に書評掲載〔12/4/10〕

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1000年に一度の大津波で壊滅的な被害を受けた被災者の体験やこれからの課題など、
被災者自身の生の声を文章として残し、後世への警鐘、伝言を目指す書!


ほら、あの松林の中にある
「地震があったら津波の用心」って書いてある
稲井石の大きな記念碑
ねえ お母ちゃん津波が来たらどこへ逃げるの
なんぼでも高いところさ逃げっと良いよ
山に逃げっと良いよ 山の竹薮さ逃げっと良いよ竹の根っ子はぎっちり張って
山崩れても大丈夫だから

: 「中略」

私の心の中で語りかける亡き祖母の声 母の声
この東日本大震災に遭遇して
何一つ守る事も、
誰一人助ける事も出来なかった私
せめて震災を語り継ごう 子や孫に
失った物の大きさと 支えてもらった大きさを

(詩「回想」より)

目 次

 序文にかえて
1 三月一一日の石巻(庄司捷彦) 
2 震災――一協同組合人としての記録の断片(伊藤勝巳)
3 東日本大震災は私たちに何をもたらしたか(石巻市内の小学校勤務・女)
4 このままでは終われない(鈴木成夫)
5 震災に遭って(阿部康子)
6 詩 ―― 回想・痕(佐々木裕子)
7 詩 ―― 震災の石巻(千葉直美)
8 自分の津波体験 ―― 役に立った防災訓練(遠山ちよみ)
9 二〇一一年三月一一日(佐藤京子)
10 短歌一二首 ―― 石巻の震災を詠む(高橋ふき子)
11 三月一一日の体験――震災の時、ペットたちは(引地ひとみ)
12 被災した画集が遺族の元へ(創風社編集部)
13 石巻紀行――海よ語れ( ちだふみこ)
14 「水産特区」を中心に(庄司捷彦)
15 三月一一日、地震、津波、原発――高齢者の生存と福祉(高野範城)
16「震災から‥‥‥」( 武田 勍)
刊行にあたって 大震災・大津波・原発事故に思うこと(千田顕史)

本の検索書評の紹介(12/4/10)『震災の石巻―再生への道』

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