(2017年2月17日更新 2月26日発売 立ち読みのページ更新 19/11/7)

堀 智 勝(東京脳神経センター病院院長,元鳥取大学・東京女子医科大学主任教授, 脳幹研究施設長・脳神経センター長)竹 信 敦 充(寺岡記念病院)著

脳神経外科手術タクティクス
 A4判並製 170頁 本体1万円 付録DVD-ROM
(DVD-ROMビデオには本文収録のカラー写真を収録)

PDFチラシ, 立ち読みのページ NEW!!(19/11/7)

発売中

 私は1968年卒業以来50年臨床経験を積み重ねてきた。現在も現役として手術に携わっている。フランスサントアンヌ病院機能脳神経外科で2年間主としててんかん外科血管解剖を研究したのち,鳥取大学脳幹研究施設に17.5年,東京女子医科大学脳神経センター脳外科に約11年間勤務し,退任後8年以上を森山記念病院・新百合ヶ丘総合病院,東京脳神経センター病院に勤務し,血管内治療のホットな体験もさせていただいている。セカンドオピニオン症例など,多くの貴重な困難な症例の治療を目の前にして,文字通り手術直前まで,あるいは手術中にも軌道修正をしながら,良好な結果を目指し現在まで取り組んできた。ちなみに私の処を訪れて手術を望んだ患者さんに対して,手術を断ったことは1度もない。本書で提示している症例の中には手術適応に関して疑問を抱く向きもあると思う症例もある。しかし頼まれたすべての症例で私は手術を行い,その集大成が本書である。――手術で最も大事な事は脳神経解剖と脳神経生理機能の知識であり,機能と密着した(血管)解剖を熟知し,特に動脈,静脈の灌流域を症例ごとに把握し,さらに現在の脳神経外科医療レベルを把握した上で手術戦略を計画し,手術前のinformed consent(IC)や,周術期の対策を練る必要があると思われる。この事を私は手術タクティクスと呼んでいる。手術はある意味では疾患との戦いである。手術戦略が間違えば,戦いに敗れる。無敗を目指して手術に臨んでも一敗地にまみれたことが無いわけではない。しかし,その経験を生かして2度と過ちを繰り返さない事も重要である――(本書「本書刊行の目的」より)。

(主要目次)
第1章 機能解剖
第2章 血管解剖 ―― 動 脈
第3章 血管解剖 ―― 静 脈
第4章 アプローチ
第5章 疾患別手術成績

著者略歴:森山記念病院脳神経外科,東京女子医科大学嘱託。現在,医療法人社団森山医会,森山記念病院名誉院長。東京脳神経センター病院 院長 脳神経外科部長
昭和37年,筑波大学附属駒場高校卒業。昭和43年,東京大学医学部卒業,脳神経外科教室入局。1973〜1975年,パリ・サントアンヌ病院脳神経外科(タレラック教授)留学。1981年,鳥取大学脳研脳神経外科助教授赴任。1984年,鳥取大学脳研脳神経外科教授就任。1995年,鳥取大学脳幹研究施設施設長。1998年,東京女子医科大学脳神経センター主任教授。2008年,東京女子医科大学脳神経センターセンター長。2009年,医療法人社団森山医会,森山記念病院名誉院長。
 資格:医学博士,日本脳神経外科学会専門医,日本てんかん学会専門医,日本頭痛学会専門医,日本脳卒中学会専門医,日本リハビリ学会認定臨床医など。名誉会員:脳神経外科学会,頭蓋底外科学会,脳卒中学会,脳卒中の外科学会,てんかん学会,疼痛学会など。

〈関連書籍〉
堀智勝 編集『ビデオ てんかん外科――ここまできた最新の進歩――』全3巻(6本各上下),本体 20,000円     ISBN978-4-915659-96-8 1997年
堀智勝 著『難治性てんかんの治療』B5判上製,312ページ (ビデオ・てんかん外科全3巻の解説書),本体10,000円
 ISBN978-4-915659-95-X 1997年
堀智勝 著『てんかんの外科治療』A5判上製,172ページ,ISBN4-915659-56-9 1994年,本体2,500円
『難治性てんかんの診断と外科治療』

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