編集長見習い日記28

倉庫の整理と『アメリカ知識人論』 

  24日夜〜26日にかけて、創風社の倉庫の整理に村田にでかけました。15日に発行した『アメリカ知識人論』などの在庫も整理しました。先日、『怒りの葡萄』(COSMIC DVD)を鑑賞しましたが、世界恐慌の頃の、土地を追われたアメリカ移民農民がたくましく生きる姿や、ニューディール政策の実情なども描かれていました。『アメリカ知識人論』のP24第3節に「1930〜1940年代における高度産業・修正資本主義への離陸とインテリゲンチャの誕生」が内容的に重なると思います
 この本の私なりの問題意識は、過去の日記
『アメリカ知識人論』、「続・現代の課題」で触れていますが、先生の10数年越しの研究成果ですので、関心のあるところから精読を進めている段階です。
 また、『怒りの葡萄』のテーマ曲、「Red River Valley」は詩集
『中庭』(34号)、「近代ヨーロッパの詩型」で触れられていますので、詩や音楽についても理解を深めていきたいと思いました。
 そんな内容を含んだ『アメリカ知識人論』や、その他の在庫の整理を週末に進めました。
 今、丁度一昨日に村田の倉庫から送った本の入ったダンボール18箱が福山通運の路線便を使って創風社に届きました。
 佐川急便などの宅急便などは1つあたりで価格が決まります。倉庫に送る荷物など、届く場所が一ケ所の場合、路線便ならキロあたりで価格が決まりまので、結果的に宅急便の半値ぐらいになります。
 創風社では、自前の倉庫を使って6年程たちます。倉庫を外注するとコストの関係で、数年で本を断裁してしまう、出版社が多いと聞きます。しかし、自前ですと、コストゼロ、スペースも十分ありますので、10年以上内容的にいきると思われる研究書の長期保管も可能です。
 そんな風に小規模ながら、強みのある会社だと思いながら社内在庫の整理をしている最中です。


06年2月27日