美術 etc.2

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画家 大月源二―あるプロレタリア画家の生涯― 金倉義慧著 
324頁 四六判上製 本体2000円 ISBN4-88352-030-7 →目次詳細
戦前はプロレタリア美術運動の指導者として,戦後は郷里の北海道で風土に根ざし,民衆に根ざした美術活動を展開した画家の生涯を追った労作!

《告別》(山宣葬)(1929年)


浮游して北に澄む 村上善男(美術家)著      
395頁 A5判上製 本体3200円 ISBN4-88352-044-7 →目次詳細 

津軽在住の美術家・村上善男の最近年エッセイ集成。菊畑茂久馬と村上善男の対論を完全収録する。
目次 I列島からの視座 II四都市にて III「絆創舎」発信 IV回想の美術家たち V追想 阿部展也・岡本太郎 VI 対談。「浮遊と,ある〈荒涼さ〉が,ようやく澄み始めたような体感が少しだけある。駒が激しく回転すると,さながら静止と映る。そのような状態を,少年期にスムと発した。あれは,盛岡方言とは限らないと,最近になって知った。」(本書「後書にかえて」より)


物売りの声がきこえる 記憶の風景―鈴木賢二小版画集 文・鈴木解子      
菊判上製 160頁 本体1800円 ISBN4-88352-065-X 2002年 →詳細目次  

暮らしの風景の中にいる人々を彫った作品は,大正,昭和初めの父の記憶の中の人たちです。病を得た後,黙々と版木に向かい続けた父の心の中には,自分を育み,楽しませてくれた幾多の人々があふれていたのではないでしょうか。そして私は,父の作品の中に,私を育み,楽しませてくれた人たちの姿を思いました。90年,80年前の父の記憶の風景は,50年,40年,30年前の私の記憶の風景と繋がりました。父の作品の中にいる人たちに呼び出されて,私の心の中に眠っていた人と風景が起き出し,小さな文章を添えることになりました。母のメモを頼り,13歳年上の長姉,日出子に三つの文章を助けてもらいました。5人きょうだい(兄は59歳で早世)の末っ子の私は,相変わらず駄々っ子の席に安んじているわけです。父がその制作の場を移すたびに,増え続けながら共に移動してきた作品と資料は,鈴木賢二研究会と私の手にわたり,その頭と手が,作品と資料を読み解き,新たな“記憶の風景”を呼び出しています。(本書「まえがき」より)


シャッターを切る心 写真・文 川島 浩 →目次詳細     
B4変型並製 72頁 本体2500円 ISBN4-88352-064-1 2002年 

心の琴線に触れる一瞬を追い求めてシャッターを切り続けた、珠玉の写真34点。自然の四季の表情とこまやかな生活の風景、“永遠のとき”を写し出しています。


子どもカレンダー    14枚 1200円 オールカラー 380ミリ×560ミリ

子どもの絵は「子どもの心」の表現です。子どもたちが自由な自己表現として絵を描くことは,子どもの自立心を養い,判断力・自信を育て,創造力を伸ばしていきます。そこには,大人たちがすでに忘れてしまった素朴さ,無邪気さ,そして子どもらしい楽しさ,エネルギーが自然に表現されています。これらの絵から子どもたちの心を感じたとき,私たち大人は子どもたちの心を理解することができると思います。
 子どもは,感動や感情を,自己表現として絵に描き,自己表現が受け入れられる豊かな人間関係の中では自信と勇気をもって創造力が十分発揮でき,精神活動が活発になります。そしてあらゆる困難と闘い,のり越えて,そこから自分にとって必要なものを学んでゆきます。この自然な成長は感情を育て自己を確立し創造力を育てていくことになります。そのために大人たちは,「子どもの心とは何か」を探究してゆかなければなりません。子どもの絵についてのこのような思想,とらえ方を児童美術教育の先人たちは,さまざまなことばで表現してきました。それらを各月に1つずつ選んでいます。(子どもカレンダー編集委員会) →内容詳細