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仲本静子著

 しょうちゃんの日記

――自閉的傾向のわが子と向きあった30年――

発売中

46判並製 380頁 本体 2400円

 

 

この記録は、自閉的傾向を持つ精神発達遅滞児(者)の三十歳までの成長過程をたどったものである。自閉症というと、性格が内向的な人という認識を持たれる方がいるが、実は脳に障害のある病気であり、その障害の程度もさまざまである。最近のアメリカの研究では、自閉症の人の脳には、免疫系物質の作用によるとみられる炎症が生じていると発表されている。
 二児の母親である私はどう考えても上手な子育てをしたとは言えず、どちらかと言うと不器用な方で、従ってこの記録は反面教師の役割かもしれない。あえて良いところをあげるとすれば自分の子供の幸せだけを考えるのではなく、周りの子供たちのことも考えて行動してきたところだろうか。(「はじめに」より)

目次
はじめに
第1章  赤ちゃんのころ
第2章 保育園に入れた――皆に支えられての子育て
 (1)二歳半から三歳半にかけて
 (2)三歳半から四歳半のころ
 (3)四歳半から五歳まで
 (4)五歳半から六歳まで
第3章 小学校に入学する――学校中で応援してもらう
 (1) 小学一,二年
 (2) 小学三年
 (3) 小学四年
 (4) 小学五年
 (5) 小学六年
 (6) 高野和律先生の寄稿
 (7) 東京へ引っ越し
第4章 中学部に進学する――自分の身の丈に合わせて力をつける
 (1) 一年生
 (2) 二年生
 (3) 三年生
第5章 しょうちゃんの日記
      ―都立田無養護学校に行く
 (1) 一年生
 (2) 二年生
 (3) 三年生
 (4) 喜田正一先生の寄稿
第6章  ほうや福祉作業所に入所――嵐をのりこえて
 (1) 作業所でのようす
 (2) 家庭での生活
 (3) 母親の活動
 (4) 高木真一郎さんの寄稿
第7章 父親の死。姉の結婚。これから。
 (1) 父親の死
 (2) 父親の手紙
 (3) 姉、未来子の寄稿
 (4) これから
 おわりに

参考:編集長見習い日記『しょうちゃんの日記』

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