高木 彰(立命館大学)著
現代経済学の基礎理論

A5判 並製 208P 本体1900円 

目次
序章 対象と課題
(A)情報段階の資本制経済
(B)地球環境問題と経済学
(C)『資本論』と機械論的世界観
(D)経済学のパラダイム転換

第1部 資本制経済の基礎理論
第1章 経済社会と資源配分の原則
(A)経済生活と資源配分
(B)経済学と「ロビンソン物語」
(C)「自由なる人々の結合体」と家族における資源配分

第2章 商品と貨幣
第1節 商品とは何か
(A)商品経済の特徴
(B)商品の二重的性格
(C)マルクスの労働価値論
第2節 貨幣と価格
(A)貨幣とその機能
(B)価値と価格
(C)現実価格の変動
第3節 商品交換の二つの型

第3章 資本制経済の仕組み
第1節 資本制経済の基本的特徴
(A)資本制経済の特徴
(B)資本制経済の生成と発展
第2節 資本制経済の構成契機
(A)資本,または企業
(B)剰余価値の生産方法
(C)労働と賃金
第3節 生産価格と利潤
(A)利潤と利潤率
(B)生産価格と平均利潤率
(C)諸資本の競争

第4章 労働と制御システムの発展
第1節 労働の構造的特質
第2節 労働手段と制御
(A)制御システムと制御の方法
(B)道具の機械への転化
(C)機械の制御構造
(D)大量生産とトランスファーマシン
(E )情報段階の制御システム

第5章 情報段階の資本制経済
第1節 情報化社会と経済活動
(A)石油危機と資本制経済
(B)情報概念の確立
(C)日本経済における情報化の展開
(D)情報化社会の歴史的規定
(E )コンピューターと人間
(F )情報化と経済活動の変容
第2節 情報化と価値論
(A)情報商品の特質
(B)ソフトウェアの価値移転
(C)科学的労働と価値形成
第3節 現代オートメーションと剰余価値の生産
(A)現代オートメーションと価値創造契機の拡張
(B)オートメーションと剰余価値の消滅

第2部 経済システムの考察
第6章 経済システム分析の理論的意義
第1節 システム分析と「有機体論思考」
(A)「機械論思考」と「有機体論思考」
(B)システムとは何か
(C)システム論の基本概念
(D)「生きている」システムの特徴
第2節 経済システムと自己組織性
(A)経済システムの特徴
(B)経済システムの秩序形成(自己組織性)
第3節 経済システムとエコ・システム(生態系)
 ――「持続可能な開発」に関連して――

第7章 生産システムの分析
第1節 生産システムの基本的特徴
(A)FMSの経済学的意義
(B)生産システムの自動化とネットワーク化
(C)地球環境問題と生産システムの変革
第2節 FMSの構造的特徴
(A)NC工作機械の生成と展開
(B)生産工程の自動化
第3節 CIMシステムと広義の生産
(A)生産の広義化
(B)CIMシステムの意義と限界
(C)CIMシステムの新たな傾向
第4節 トヨタ生産方式(日本型生産方式)
(A)トヨタ生産方式の特徴
(B)組み立てラインの新たな展開
 ――自己完結型ライン――
第5節 農業の多面的性格
(A)日本農業の基本的特徴
(B)農業の本質的規定
(C)日本農業の展望

第8章 流通システムの分析
第1節 市場システムの基本的機能
(A)市場システムの二相――実物域と制御域――
(B)需給不均衡の調整機構
(C)商業機能の独自性
第2節 現代の市場システムの特徴
(A)市場システムの機能の変化
(B)市場システムの重層構造
(C)市場システムの情報化
(D)ネットワーク組織の生成

第9章 消費システムの分析
第1節 情報段階における消費の特徴
(A)消費とは何か
(B)消費と生産の関係
(C)現代消費の特徴
(D)「消費社会」論
第2節 生活様式
(A)生活活動と生活様式
(B)生活様式の類型

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