平 野 真(高知工科大学)著

技術者のための起業マニュアル

A5判並製 302頁 本体 2600円 
  

不況をきっかけとして,現在の日本では,技術のビジネス化を阻む,いわゆる「死の谷」の克服と,このためのMOT(Management of Technology 技術経営)教育の必要性が叫ばれています。しかし,巷に出回っている技術経営やMOT関連の解説書や教科書は,必ずしも初学者(技術者)にとって読み易くないものも多く,実務に終われる技術者がわずかな時間を利用して一読し,すぐ実行に移せるようなものは少ないように思います。米国でのMBA(Management of Business Administration 経営学修士)教育はきわめて現実的・実用的に,プラグマテイズムに根ざして行われていますが,こうした教育手法の良い面を取り入れた実用的なテキストがあれば,と私自身が常々思っていました。そこでこうした観点から,どちらかといえばビジネス知識にはうとい技術者の方々に,場合によってはその時その時に必要なところを読み進める形でも利用できる,辞書かわりに使っていただけるハンドブック的なテキストとして,本書の執筆を志しました。(「はじめに」より)

事業化フロー
序章 技術開発から事業化(提案)までのフロー
 0−1 近年の研究開発体制の問題点  
 0−2 リニア・モデルとコンカレント・モデル  
 0−3 研究開発における複眼化・多様化 
 0−4 ナレッジ・マネジメントの一環として  
 0−5 ステージ・ゲート方式   
 0−6 事業化フロー・モデル  

STAGE 1 基本技術提案
第1章 技術提案 (エンジニアの視点)
 1−1 提案技術の特徴  
 1−2 対象市場  
 1−3 競合性・代替性  
 1−4 利益性  

STAGE 2 市場・生産現場調査
第2章 市場調査(マーケターの視点)
 2−1 マーケティングの基礎  
 2―2 顧客訪問  
 2−3 市場の成長位相と参入タイミング   
 2−4 顧客ニーズと製品コンピタンス  
 2−5 参入障壁   
 2−6 価格問題  

第3章 製品化課題調査(製造担当者の視点)
 3−1 製品化における「開発技術」の位置付け  
 3−2 製造現場訪問による製造上の課題調査  
 3−3 製造現場から見た製品価値評価  
 3−4 基本的なコスト計算(損益分岐)
 コラム:金細工職人の教え  
 3−5 包括的なコスト,流通や拡販など  

STAGE 3 事業戦略立案 
第4章 ビジネス・モデル提案(アナリストの視点)
 4−1 バリュー・チェーン分析  
 4−2 ビジネス・アーキテクチャとしてのバリュー・チェーン  
 4−3 バリュー・チェーンとビジネス・モデル  

第5章 ビジネス戦略立案(戦略家の視点)
 5−1 リスク管理としてのポートフォリオ  
 5―2 新規事業提案の方向性  
 5―3 要素別企業価値分析  
 5−4 事業戦略  

STAGE 4 プロジェクト提案・ベンチャー企画 
第6章 利益予測(財務担当者の視点)
 6−1 財務予測  
 6−2 企業の価値評価  
 6−3 DCF法  
 6−4 シナリオ分析とデシジョン(判断)・ツリー  

第7章 ビジネス・プラン(事業提案)
    ――プロジェクト・マネージャの視点――
 7−1 事業の成長と組織    
 7−2 プロジェクト・チームの編成(人事戦略)  
 7−3 行動線表(ロードマップ)  
 7−4 ビジネス・プラン作成  
 7−5 プレゼンテーション  

付録1 Report 雛形集
付録2 ベンチャー会社設立豆知識

既刊案内 経済学 etc.本の検索Top