既刊案内(2007年 4月3日発売)

田中菊次(東北大学名誉教授)

 論集:しい社会経済学

A5判上製 223頁 本体 2400円

発売中 

(序説)新しい世紀、新しい社会の経済学は?

<第1論>経済学と社会主義
――人間・自然・社会の新しい時代のために――
 1)いま真に問われるべき課題性は?
 2)プルードン『貧困の哲学』とマルクス『哲学の貧困』
 3)マルクスにおける経済学と社会主義
 4)プルードンの『体系』とマルクスの「プラン」

<第2論>人間・社会と貨幣,貨幣とは何か?
――経済人類学のマルクス貨幣論批判――
 1)現在・貨幣の問題性  
 2)岩井克人の“貨幣・宙づり”論
 3)マルクスの商品・貨幣論の問題性
 4)吉沢英成の“貨幣・象徴”論
 5)おわりに

〈第3論〉
マルクスの「価値形態」論と「交換過程」論

――学説と論争の本源的検討――
I)はじめに
II)マルクスの「価値形態」論と「交換過程」論
 1)問題の原点――『経済学批判』(第1分冊)の「商品」論
  A)“価値形態”について
  B)“交換過程”について
 2)『資本論』(初版)の“価値形態”と「諸商品の交換過程」
  A)“価値形態”について
  B)「諸商品の交換過程」について 
III)マルクスの「価値形態」論と「交換過程」論の内実とその問題性
 1)マルクスの学説の内実
  A)その原点的なものについて
  B)その基本的なものについて
 2)マルクスの学説の問題性
  A)“価値と価格の背離”について
  B)“労働(力)の商品化”について
  C)“形態論”と“過程論”の論理について
IV)おわりに――学説と論争の総括・試論

<第4論>
『資本論』の未完成と新MEGA・第II部門の公刊
――マルクスの『資本論』の仕上げ作業――
 1)はじめに
 2)マルクスの『資本論』仕上げの最終到達点
 3)マルクス経済学の研究における新たなる進展
 4)『資本論』の完成のための諸課題
 5)おわりに――21世紀はマルクスの「後半体系」の時代

<第5論>
『資本論』と「国家」論
――「IV)国家」への上向の問題――
 1)マルクスの“書かれざる主篇”――「IV)国家」
 2)現行版『資本論』と「国家」論
  a)『資本論』における“資本と労働”の問題
  b)『資本論』における“資本と土地所有”の問題
 3)『資本論』の仕上げから「IV)国家」への上向へ

第6論:マルクスの『資本論』および「プラン」の完成のために
――体系の眼目となるべきもの――
付篇・I
座談会:学問としての経済学を求めて
付篇・II:A Summary of this book

事項・人名・索引

参考:田中菊次著『現在の経済原論』
   田中菊次著『マルクス経済学の学問的達成と未成』
   柴田信也編著『政治経済学の原理と展開』  私の意見のコーナー   
   柴田信也編著『政治経済学の再生』
   田中菊次著『「資本論━経済学の批判(全3部)
          ━━その理論的・体系的未完成の解明とその完成のために━━ 
   大友伸一著『恐慌論研究から証明される資本主義の終焉』
   守 健 二著『恐慌論の論点と分析』
   目黒雄司著『論説委員『資本論』を学ぶ』

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