編集長見習い日記20

環境問題関連の出版について 

  先週、張興和著『CDMによる温暖化抑制━中国山西省を事例として』の校了データを印刷屋に渡すことができました。W・アダムス、J・W・ブロック著『アダム・スミス モスクワへ行く――市場経済移行をめぐる対話劇の訳者である川端氏が張氏を創風社に紹介しました。この原稿は東北大学の学際プロジェクトによるものであり、張氏は理工系出身の経済学の研究者です。文系の私としては、難解な内容でした。CDM導入による予想される効果などを確認しながら、「第3章 山西省の大気環境汚染の現状」や、「第5章 CDM導入による安泰集団CDQの増設」などを改めて、自分なりに精読したいと思います。創風社では他にも、環境問題をテーマとした著書としては、岩佐茂著『環境の思想』、『環境思想の研究』(哲学)、があります。また、柴田信也編著『政治経済学の原理と展開』で山口氏が「循環型社会のための諸条件」の論文で環境問題をテーマにとりあげています。山口氏は大学で「産業廃棄物の経済学」という講義も行っています。
 私は、仕事柄IT関連機器を数多く購入することがあります。パソコンの性能がバージョンアップするたびに古い型のMOやプリンタ、ケーブルなど周辺機器が使えなくなることがあり、大量生産、大量消費型のライフスタイルに翻弄されることがしばしばあります。また、1月22日の毎日新聞で、過疎地である青森、岩手に続き、私の故郷の宮城でも国内最大級の規模で、産業廃棄物の不法投棄が行われていたとの記事が載っていました。倉庫の整理で40日に一度ほど故郷に帰るのですが、地元の農作物をいただくこともしばしばあります。不法投棄の場所が、少し距離はありますが近所でしたので、水や農作物への影響が気になります。
 そんなこともあり、
「続・現代の課題」でも触れているように、環境問題をテーマとした企画の出版、普及に今後も力をいれていきたいと思います。そんなことを考えならがら刊行準備を進めている最中です。

                           

05年1月24日