社会学・社会福祉4

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ドレフュス事件に関する書物

ウェーバーと比較社会学―「人格化」と「物象化」の東西文化比較 佐久間孝正著
A5版 本体4500円 ISBN4-915659-00-3 C3036 詳細目次

第一部 ウェーバーとマルクス主義 第一章 ウェーバーとカウツキー―ロシア革命論とダーウィニズム的歴史観をめぐって 第二章 ウェーバーとレーニン―組織論・政党論・議会論をめぐって― 第三章 マルクス、エンゲルスとダーウィン―ダーウィン『書簡』をめぐる問題― 第二部 ウェーバーと物象化論 第一章 『法社会学』と物象化論 第二章 『支配の社会学』と物象化論 第三章 『都市の類型学』と物象化論 第四章 『宗教社会学』と物象化論―「プロ倫を中心に 第三部 ウェーバー比較文化論と「近代」の超克 第一章 比較文化のための方法論 第二章 東西文化圏の合理と不合理 第三章 政治による近代の超克―人格的支配の政治的再現― 第四章 大統領制論の宗教社会学的神秘性―マルクス人格化論と物象化論との対比 


ライフヒストリー研究の基礎 ―個人の「語り」にみる現代日本のキリスト教―
川又俊則著  四六判上製 248頁 本体1700円 ISBN4-88352-059-5 2002年 詳細目次 一部内容紹介(10/3/1)

《主要目次》第I部 ライフヒストリーの基礎の基礎 第1章 ライフヒストリーとは何か 第2章 ライフヒストリー・アプローチの問題系――口述史と自分史の資料論・方法論 第3章 宗教研究とライフヒストリー 第II部 ライフヒストリー・アプローチの実際 第4章〈牧師夫人〉研究の課題 第5章 ある〈牧師夫人〉のライフヒストリー 第6章 信者周辺への接近――自分史を資料として 第7章 戦後ブーム期の信者たち 第III部 ライフヒストリー研究の展開 第8章 大衆長寿社会における自己表現の方法――自分史と〈受葬〉にみる 第9章 社会学教育としてのライフヒストリー調査


ドレフュス事件に関する出版物

今なぜこんなに執拗に日本でドレフュス事件を追求するのか。それはこの事件の中にヨーロッパの歴史が大きく民主主義へ転換する内容があるからである。ドイツはナチスが反ユダヤ主義を扇動し,ファシズムが勝利していく。しかし,フランスは同じ時期にレオン・ブルムを首相とする人民戦線内閣が成立し,ヨーロッパ全体がファシズム化するのを防ぎ,最終的にはナチス・ドイツは崩壊する。フランスで反ファシズムの勢力が反ユダヤ主義を押さえて勝利していく土台にはドレフュス事件におけるエミール・ゾラ達の運動があったのである。今の日本は総保守化の流れの中で護憲勢力の後退が著しい。何がきっかけで日本がファシズムへの道を選択するか,それを防ぐ勢力どどこからうまれるか――。エミール・ゾラの活躍をたどりながら考えてほしい。


ドレフュス事件とエミール・ゾラ1―1897年  稲葉三千男著(東大名誉教授)
290頁 四六判上製 本体1700円 
ISBN4-915659-85-2 詳細目次
 
フランス陸軍参謀本部のユダヤ人アルフレッド・ドレフュス大尉が,ドイツのスパイ容疑で逮捕され,有罪判決を受けた。その彼の無罪が確定したのは,12年後の1906年7月である。今なぜドレフュス事件なのか。そして文豪エミール・ゾラはなぜドレフュスの無罪のために戦ったのか。ゾラが生きた当時の社会事情を取り上げながら,この事件にゾラが1897年11月に参戦していく,主体的条件と客観的条件を解明する。ゾラがなぜドレフュス事件に参戦していったかを追求する。


ドレフュス事件とエミール・ゾラ2―告発  稲葉三千男著(東大名誉教授)
290頁 四六判上製 本体1700円 ISBN4-88352-020-X  
内容詳細

ゾラが「私は告発する」を発表して,自分を名誉毀損の被告人の立場において,自分の裁判でドレフュスの無罪を明らかにしようと決意する。 目次 『フランスへの手紙』 ベルナール=ラザール エステラジーの素性 エステラジー裁判 「私は告発する」の発表事情 「私は告発する」の本文 「私は告発する」の分析 「私は告発する」の反響 「私は告発する」とゾラの身辺 


近刊 ドレフュス事件とエミール・ゾラ3―裁判
   ドレフュス事件とエミール・ゾラ4―亡命から勝利まで


国家主義とドレフュス事件 モーリス・バレス著 稲葉三千男訳(東大名誉教授)
430頁 四六判並製 本体2500円 ISBN4-915659-48-8 詳細目次 一部内容紹介


目次 第1の書 国家主義とは運命決定論の是認である,という命題について 第2の書 ドレフュス事件 第1章 ドレフュス問題の位置 第2章 〈絶対〉にこだわる知識人,あるいは屁理屈屋 第3章 知識人への反論:相対化する感覚 第4章 レンヌにて 第5章 デルレードの役割 解説(400字×100枚)――稲葉三千男 ドレフュス事件100周年記念出版!
 


ドレフュス革命 ジョルジュ・ソレル著  稲葉三千男訳(東大名誉教授)
184頁 四六判上製 本体1500円 
ISBN4-915659-72-0 詳細目次 一部内容紹介(10/2/22)

1 政治革命の一般的な構造 2 自認した動機と現実の動機 3 革命の過程での愚劣な現象 4 ワルデック=ルソー内閣がかき立てた疑惑 5 ドレフュス裁判が生み出した難問 6 ドレフュス事件におけるカトリックの役割 7 共和派貴族制


ドレフュス事件の思い出 レオン・ブルム著  稲葉三千男訳(東大名誉教授)
220頁 四六判上製 本体1600円 
ISBN4-88352--000-5

本書は1935年《マリアンヌ》誌に掲載された7つの原稿を集めたもの。1894年10月ドレフュス大尉逮捕に始まり,国家反逆罪で起訴され,有罪とされた一連の事件,これは政治問題として,社会問題として,また民族問題としてフランス社会に大きな影響をのこす。1936年6月に成立した《人民戦線》内閣の首相レオン・ブルムが思い出をつづる。 1935年7月11日 ドレフュス大尉 死去