社会学・社会福祉8

1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9

ドレフュス事件に関する書物

介護・保育などの事故と家族の悲しみと怒り、行政・法人の責任と役割    
――いのちの大切さと福祉職員の専門性―― 高 野 範 城(弁護士)
46判並製 303頁 本体 1800円
ISBN978-4-88352-182-1 2011年 →詳細目次

本書は,4部構成になっています。第1では,保育や介護の事故の実態と職員の専門性との関係を中心に述べています。主として事故の被害者や職員を念頭にいれています。第2は,福祉サービスの提供者である法人を対象にして福祉サービスの質を高めるには,法人はどんな政策をたて,どう対処したらよいかを,事故との関係で述べています。第3は,法人の役員,施設長,事故担当者などを対象にして法人運営のあり方を述べています。第4は,社会福祉基礎構造改革の長所と問題点を洗い直し,社会福祉における競争とは何かをいろんな事例をあげながら述べています。第1から第4までは,相互に関連しているものの,それぞれ独立しています。第1から第4のテーマは本書末尾の「講演活動について」で述べてきたものを再構成しています。社会福祉の現場の職員は第1から第4までをじっくりと読んでいただいて,今後の自分たちの進べき方向の参考にしていただければと思っています。また,東日本大震災と原発事故1ヶ月間の状況を可能な限りリアルタイムで加筆をしています。子どもや高齢者の生命・身体を護るには保育や介護の事故だけでなく,天災(津波)や人災(原発)の事故の問題をとりあげなければ,利用者の生命を危うくする事故の全体像とこれを防止するための法人,職員の役割を明らかにすることができないと考えたからです。社会福祉の職員はもとより,自治体,法人の担当者,家族等を含めて大勢の人々に本書が読まれ,天災,人災を問わず,事故の減少に取り組まれたり,再発防止に努力されることを心より期待します。


イデオロギー批判の視角  小林 一穂(東北大学)著 46並製 224頁 1600円 
ISBN978-488352-185-2  →詳細目次

これまで,マルクスのイデオロギー論といえば,そのおもな典拠として『ドイツ・イデオロギー』とくにその一部であるいわゆる「フォイエルバッハ章」が取りあげられてきた。たしかに,『ドイツ・イデオロギー』「フォイエルバッハ章」では,イデオロギー,当時の観念論,理念などについて,またそれらを規定する土台などについて,命題的な叙述が示されている。そこに述べられた語句や文章を引用して,これがマルクスのイデオロギー論である,というのには好都合な文献であるのかもしれない。しかし,この『ドイツ・イデオロギー』とくに「フォイエルバッハ章」については,近年その文献としてのありかたの検討が進んでおり,そこでの章句をそのまま切りとってきて自説の典拠とするのには慎重にしなければならない,ということが知られてきている*。(「はじめに」より)目  次 第一章 イデオロギー批判の基礎 第二章 商品世界の把握 第三章 労働力商品の把握 第四章 資本世界の把握 第五章 イデオロギー批判の視角  →詳細目次


震災の石巻 ―― そこから―― 市民たちの記録  創風社編集部編 46判並製 178頁 本体1000円  ISBN978-488352-189-0

1000年に一度の大津波で壊滅的な被害を受けた被災者の体験やこれからの課題など、被災者自身の生の声を文章として残し、後世への警鐘、伝言を目指す書! 目次 序文にかえて1 三月一一日の石巻(庄司捷彦) 2 震災――一協同組合人としての記録の断片(伊藤勝巳)3 東日本大震災は私たちに何をもたらしたか(石巻市内の小学校勤務・女)4 このままでは終われない(鈴木成夫)5 震災に遭って(阿部康子)6 詩 ―― 回想・痕(佐々木裕子)7 詩 ―― 震災の石巻(千葉直美)8 自分の津波体験 ―― 役に立った防災訓練(遠山ちよみ)9 二〇一一年三月一一日(佐藤京子)10 短歌一二首 ―― 石巻の震災を詠む(高橋ふき子)11 三月一一日の体験――震災の時、ペットたちは(引地ひとみ)12 被災した画集が遺族の元へ(創風社編集部)13 石巻紀行――海よ語れ( ちだふみこ)14 「水産特区」を中心に(庄司捷彦)15 三月一一日、地震、津波、原発――高齢者の生存と福祉(高野範城)刊行にあたって 大震災・大津波・原発事故に思うこと(千田顕史)  →詳細目次


共同作業所のむこうに―― 障害のある人の仕事と暮らし  きょうされん編 A5判並製 248頁 本体1800円  

共同作業所の全国組織であるきょうされん結成35周年を記念して刊行。この35年間のきょうされん運動の中で全国各地で展開されている多数の実践の中から,10ヵ所の共同作業所の実践を中心に編集する。同時に全国の実践を総合すると,この35年間のきょうされん運動の成果は何であり,課題は何であるかを示す。(主要目次)
プロローグ 第1章 給料にこだわって 氈F“労働者の証”第2章 生きがいのある仕事 第3章 自分らしい暮らし
第4章 未来を拓く
   →詳細目次


震災の石巻 ―― 再生への道―市民たちの記録    創風社編集部編
46判並製 264頁 本体1200円 ISBN978-488352-195-1 →詳細目次

 まだ十分に明らかになっていない石巻市の周辺 牡鹿半島、北上町、女川町、河北町の被害と再生の状況はどうなっているのか、そして石巻地方全体の再生への課題を現地の生の声でまとめる。1 被災地が求める復興とは(庄司捷彦)2 金華山で遭遇した3.11の大惨事(今井壮)3 東日本大震災に遭遇して(櫻井史朗)
4 牡鹿半島荻浜のあの日(門岡隆章)5 震災歌集――地震津波物語(佐藤成晃)6 危なかった女川原発(高野博)7 ライフ in 仮設住宅(鈴木成夫)8 来た道と行く道の間で(佐々木裕子)9 大震災を経験して私は歌う(佐々木梢)10 その時,大川・尾崎は……3.11から学んだこと(浜畑幹夫)11 詩――あの日から(千葉直美)12 脱水状態をのりこえ,生還(高松英博)13 仮設住宅の日々(後藤庄三郎)14 2つ震災を経験し,元教師として考えること!(菊池英行)15 震災川柳(飯田利道)16 『被災地に咲く花たち』のポストカード(三浦エミ子)17 よみがえる石巻―被災者本位の復興を考える(相澤弘毅)   →詳細


社会保障・社会福祉の権利をいかに獲得するか 高野範城(弁護士)著46判並製 316頁 本体1,800 円   →詳細

序   戦後日本の出発と個人の尊重 第1章 生存権の思想と社会保障 第2章 福祉国家は何か 第3章 社会保障とは何か 第4章 憲法25 条の趣旨,目的と生活保護の変化 第5章 憲法25 条と国民の健康権 第6章 社会保障と家族の変容 第7章 年金,生活保護,最低賃金,刑務所 第8章 社会保障としての住宅問題 第9章 失業と労災 第10 章 社会保障と不服申立,裁判について 第11 章 公的責任の後退と介護保険 第12 章 女性の自立と社会保障 第13 章 子どもの成長と教育・社会保障 第14 章 子どものいのちと親,行政の責任 第15 章 障害のある人が普通に生活するとは 第16 章 高齢者・障害者の生活に関する諸問題 第17 章 少子・高齢化社会と国の責任 第18 章 災害弱者としての高齢者,障害者 第19 章 高齢社会の今後と高齢者の役割 第20 章 企業福祉と労働組合の役割 第21 章 社会保障・福祉を担う人々の専門性について 第22 章 利用者の人権と契約上の権利 第23 章 自己決定権の尊重と公的支援 第24 章 社会福祉協議会の専門性 第25 章 憲法訴訟としての社会保障裁判 第26 章 生活の質の見直しと東日本大震災から学ぶもの 補論 人権の歴史からみた生存権