経済学 etc.14

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経済学における諸法則  仙田久仁男(島根大学生物資源科学部) 著
               A5判上製 362頁 本体 3200円 →詳細目次  一部内容紹介(10/2/22) 

経済学のような社会科学に見られる法則は,人間社会のなかで生まれるものであるから,いうまでもなくそれは人間が作りだしたものである.したがって自然科学の法則のようにその成立に人間が全く関わらないというものでは決してなく,常にその大前提に人間の行動が存在している.そしてそれを人間が意識するかしないかに関わらず,客観的に見てみると結果としていつの間にかその行動が法則として見られるものになってしまっているということである.法則によっては,その存否をめぐって諸家の意見対立も数々あった.本書での私の課題は,私の知るそのうちの主要な幾つかについて,なぜそれが発見されたのか,及びそのことによってそれが社会に与えた意義と貢献は何であったかを問うことである.
目次 第1章 経済学における諸法則一その分析視点一 第2章「マルクス主義経済学」の方法論 第3章
 『資本論』における「価値法則」の証明 第4章 日本の農民分解論への評注 第5章 独占資本主義論の検討

障害者とその家族が自立するとき 相澤與一(福島大学名誉教授)   
――「障害者自立支援法」批判―― A5判並製 207頁 本体 1500円
ISBN978-4-88352-127-2 2007年 →詳細目次

市場原理主義を社会のあらゆる分野に拡張する今の政治は公的福祉を大削減しつつあります。社会政策
の研究者としてさまざまな成果を上げてきた著者は障害者の家族会県連の会長としても活躍しています。今,「障害者自立支援法」の完全実施によって,多くの障害者とその家族は一層困難な状況においこまれつつあります。なぜこんなことになるのか,どのようにしてこれを克服すればいいのか,著者の緊急の訴えです。序章:本書の課題及び構成と私の立場 第I部/「障害者自立支援法」の概要と法批判 第1章:「障害者自立支援法」の政府側概要説明とコメント 第2章:障害者福祉の「商品」市場化 第3章:日本的な「福祉から就労へ」(ワークフェア)政策の展開 第4章:「自立支援」福祉サービスの「利用」という概念について――自立をかちとるために―― 第5章 国会陳述と学会報告メモ 第6章 「ひびきの会」(福島・伊達精神障害福祉会)10年の歩みと今後の課題 第II部/「障害者自立支援法」条文と私のコメント I「障害者自立支援法」 II「障害者自立支援法円滑施行特別対策」あとがきにかえて──息子の死のあと


増補・現代の中小企業 相田利雄(法政大学, 大原社研)、小川雅人(福井県立大学)、
               毒島龍一(千葉商科大学)、川名和美(広島修道大学)著
A5判上製 464頁 本体 2900円 2007年  ISBN978-4-88352-134-0                                                
第1部 中小企業の理論 第1章 中小企業の量的地位と役割(相田) 第2章 企業集団と中小企業問題(相田) 第3章 中小企業の労働問題(相田) 第4章 格差縮小への道(相田) 第2部 中小企業の実態 第1章 系列・下請中小企業問題(川名・相田) 第2章 流通問題とロードサイド店(毒島) 第3章 サービス産業の中小企業(毒島) 第4章 地域経済と中小企業(川名・毒島) 第5章 地域コミュニティと中小企業――コミュニティ・ビジネスにおける女性の活躍――(川名) 第6章 中小企業経営(小川)  第7章 ベンチャービジネス(小川) 第3部 中小企業の政策と課題 第1章 中小企業政策の歴史と現代(小川) 第2章  中小企業問題と中小企業政策(相田) 第3章 新連携政策(毒島) 第4章 地域経済再生と自治体の役割――地域商業再生における各主体の関係――(小川) 第5章 創業支援政策,起業家政策(川名) 〈補論1〉 大卒の就職先としてみた大企業と中小企業のメリット,デメリット 〈補論2〉 戦前の日本経済と輸出中小企業

→詳細目次 一部内容紹介(10/3/12


転化問題  ――生産価格概念の発展――  漆原 綏(徳島大学名誉教授・経済学博士)著
A5版上製 288頁 本体2800円 ISBN978-4-88352-149-4 一部内容紹介(10/3/12)                        

 私は,これまで,『資本論』における地代論の研究にとり組んできが,いうまでもなく,地代論は,価値法則と生産価格法則を前提,基礎とするものであるから,そのいっそうの研究のためには,これらの前提,基礎についてさらに掘り下げて考察しなければならないと考えるようになった。だが,価値論と生産価格論の考察をすすめていく過程で,多くの論者がとり組んでおり,いまなお大きな論争になっている問題──いわゆる「転化問題」──に遭遇することになり,それについて私見をまとめる必要にせまられることになった。本書は,この問題についての私見を提示したものである。
目 次 序文 第1章 序論  価値と価格  第2章 価値の生産価格への転化 第3章 競争 第4章  生産価格概念の発展 第5章 転化問題についての諸学説→詳細目次


James S. Olson , Susan Wladaver-Morgan 著
監訳:土屋慶之助(静岡大学)、小林健一(東京経済大学)、須藤功(明治大学)
アメリカ経済経営史事典 (DICTIONARY OF UNITED STATES ECONOMIC HISTORY)
                ISBN978-4-88352-151-7 A5版650頁 8pt2段組 9000円

私はこの『アメリカ経済史事典』で、アメリカの過去の経済的な諸問題や事件に関する基本的な情報を探し出そうする学生や学者、また図書館員のために手軽な参照手段を提供しようと努めた。本書は百科事典というよりはむしろ辞典である。一巻本とするために、経済や政治経済の特定分野の歴史的発展について、長く網羅的な小論を提供することはしなかった。その代わりに、この一巻本の参照手段はアメリカ経済史に属する1,300以上の項目――著名な男性・女性実業家、労働組合指導者、知識人、政府高官、法律、企業、労働組合、経済的概念、選挙、利害集団、および歴史的事件――について、基本的な情報を提供している。また、この事典にはアメリカ経済史に関する参考文献が収録されている。(「序文」より)→詳細